GT-R LM NISMOといえば、2015年のル・マン24時間耐久レースで注目を浴びたマシンですよね。他のマシンがMRに対して、なんとFFで挑むという無謀とも言えるマシンでした。
・・・まぁ、実際問題無謀も良いところであり、他のマシンが300周以上している中、147周と言う結果で終わるという悲惨な結果を招き、結局このマシンはお蔵入り。ハイダウンフォース仕様も作られていたらしいですが、これもお蔵入り。日産のレース歴史に泥を塗るという悲劇のマシンになってしまいました。
ただ、私はこういう車、まぁ所謂「他と違う車」が大好きなので、GT-R LM NISMOは好きなマシンの一つだったりします。無論、日産の失敗作であるのは認めざるを得ません。黒歴史と言っても良いでしょう。Twitterやネットでも「ゴミ」扱いされているくらいですし。
まぁ、ゴミ扱いされているのは正直ムカつきを通り越して"有刺鉄線を巻いたバットで頭かち割りたい気分"になるので(どこのウォーキング・デッドのニーガンだよ)、GT6で鬱憤を晴らすことにしました。(丁度収録されているので)
ドリームカーチャンピョンシップが未プレイだったので、そこにGT-R LM NISMOを投入し、走ってみました。ドリームカーチャンピョンシップなのに何故かBMW V12 LMR(1999年の優勝車)が走っているのは目を瞑ろう・・・
・・・AIレベルが低めなのか分からないですが、直線と加速でV12 LMRを翻弄するくらいのポテンシャルを秘めていて、どのコースでも楽勝で、結果1位で勝ちました。
良い点を上げるとすると2つあります。
一つ目は、ブレーキング時の制動力。かなり速度が出た状態でも、制動力が高く、ル・マンのシケインレイアウトでも、他のマシンに比べ、かなり限界まで攻めることが可能。
二つ目は、高速コーナー及び高速安定性。回生能力はFFなのでMRに比べると悪いですが、回生した後の安定性はMRよりも遥かに良いです。特に高速コーナーの多いウィロースプリングスや、富士スピードウェイなどでは、割りと高めのスピードで攻めることが出来ます。
ただ、悪い点も2つあります。
一つ目は、縁石に乗り上げると急にダウンフォースを失い、他の車とは比べ物にならないほど大スピンする所。ダウンフォースの値を見るとかなりのハイダウンフォース車なので、縁石に乗り上げると何処かへ飛んでいきます。
二つ目は、低速コーナーではFFのせいか、かなり速度を落とさないと曲がれないほどドアンダー気味になります。と言うより、高速域じゃないとダウンフォースを満足に使えないマシンなのかなと、思いました。
総合点をあげるとすると、10点中7.5点くらいですね。
加速が悪く、低速コーナーでは曲がりにくいことも考えると、昨今のコースでは活躍しにくいのが事実。
しかしながら、高速コーナーの多いコースでは他に類を見ないダウンフォースで凄まじい安定性を発揮し、かなりの速度域まで達していても、ブレーキ制動力が高いので、高速コースの鬼なのかなと思います。
・・・・ん?この性能だったら、ル・マンよりIMSA向けじゃないかなw?
最後に思ったのが以上です。
ちなみにこれは、Sparkというメーカーで販売されている、GT-R LM NISMOの1/64のミニカーです。
ゴミとかクソとか言われていたのに何処に行っても売り切れだったんですが、秋葉原で入手できました。流石アキバやでぇ・・・